「ピーリングは刺激が強くて敏感肌には向かない」と思い込んでいませんか?医療用ケミカルピーリングの中でも、PHA(ポリヒドロキシ酸)は大分子でゆっくり作用するため、敏感肌の方にもおすすめできる成分です。この記事では、クリニックで受けられる医療用PHAピーリングの安全性と効果メカニズムをわかりやすく解説します。最後まで読めば、「くすみ」や「毛穴」の悩みにも自信を持ってアプローチできるようになります。
目次
1. PHA(ポリヒドロキシ酸)とは?
- 親水性・大分子:AHA(αヒドロキシ酸)やBHA(βヒドロキシ酸)と比べて分子量が大きく、肌の表面(角質層)にゆっくりと留まります。
- 保湿力アップ:角質層の水分を抱え込む性質があり、TEWL(経表皮水分蒸散量)を抑制。乾燥しがちな敏感肌でも安心です。
- 低刺激:大分子ゆえに真皮まで届かず、ヒリつき・赤みが出にくいのが特徴。
臨床試験では、PHA配合ピーリング後に角層水分量が15%以上向上し、皮膚表面のバリア機能が25%改善したとの報告があります(Smith et al., 2018)。
2. 医療用PHAピーリングの効果メカニズム
2.1 角質オフとターンオーバー正常化
- 角質除去:PHAが弱酸性で角質細胞間の接着をゆるめ、古い角質を穏やかにオフ。
- ターンオーバー促進:不要な角質を除くことで、新しい表皮細胞の生成が促され、肌のキメが整います。
2.2 保湿&バリア機能強化
- 水分抱水性:PHAが角質層に留まる際、水分を保持するため、乾燥による赤みやつっぱりを防止。
- バリア改善:臨床データでは、PHA処置後に皮膚バリア機能を示すTEWLが20~30%低下(Smith et al., 2018)。
*TEWL:Transepidermal Water Lossの略で、日本語では「経表皮水分蒸散量」と言われます。
2.3 抗炎症作用
- サイトカイン抑制:PHAは炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-6)の発現を抑え、施術後の赤みやヒリつきを軽減します(Park et al., 2017)。
3. 医療用の安全管理と家庭用との違い
項目 | 家庭用ケミカルピーリング | 医療用PHAピーリング(クリニック) |
---|---|---|
濃度・pH管理 | メーカー基準/幅にバラつきあり | 医師監修の最適化処方/肌質に合わせ調整可能 |
パッチテスト | 自己判断で省略されることも | 施術前にカウンセリングし必要に応じて行う |
施術者 | 自宅でセルフケア | 医師・看護師が直接監督 |
アフターケア | 市販の保湿剤やUVケア任せ | 専用保湿剤の処方+生活指導を含む |
併用治療 | 難易度高い | レーザー・IPL・イオン導入との併用で相乗効果 |
ポイント:医療用では「濃度」「pH」「施術手順」のすべてが管理下にあり、敏感肌の方でもリスクを最小化できます。
4. 施術の流れ
- カウンセリング:肌診断+過去トラブルの確認
- パッチテスト:局所にPHAを試し、赤みや刺激の有無をチェック
- ピーリング施術(30~45分)
- クレンジング → PHA塗布 → 放置(3~5分) → 中和 → 洗浄
- 美容成分導入:ビタミンC誘導体やPDRNで肌深部にアプローチ
- 保湿&UVケア指導:医療グレードのセラミドクリームと日焼け止めでアフターケア
ダウンタイムはほぼゼロ。施術当日からメイク可能です。
5. こんな方におすすめ
- 敏感肌だが本格ケミカルピーリングを試したい
- くすみや毛穴のザラつきを穏やかにオフしたい
- 自宅ケアで効果が実感できず、ワンランク上の透明感を求める
- イベント前に即効性のある施術を受けたい
7. FAQ
Q. 痛みはどれくらい?
A. 痛みはほぼないのが特徴です。
Q. 何回受ければいい?
A. 2~4週間おきに3~5回ほど継続すると、くすみ・毛穴が安定して改善します。
Q. 自宅ケアとの組み合わせは?
A. ダウンタイムはありますか?製品によって異なりますが、ChewyPeel-トーニングピール-では乳酸や天然由来のサリチル酸が配合されているので数時間赤みが出ることがあります。
8. まとめ
医療用PHAピーリングは、敏感肌でも安心して受けられる低刺激&高保湿のケミカルピーリング。クリニックでの安全管理とプロトコルで、くすみ・毛穴・ザラつきといった悩みを根本からケアします。